AIやRPAの発展で、10年後〜20年後になくなる仕事について、話題にされることが増えています。
最近では人工知能の「ChatGPT(チャットジーピーティー)」も話題になっていますね。
10〜20年後になるなる仕事の一つとして挙げられることが多いのが「税理士」の仕事です。
このブログを御覧になっている方の中には
税理士を目指そうと思っていたけど、将来なくなるからやめようと思っています
税理士法人で働いているけれども、将来性がなさそうだから別の仕事を探そうと思っています
なんて方もいらっしゃるかもしれません。
果たして、本当に税理士の仕事はなくなってしまうのでしょうか?
この記事では、会計系転職エージェントとして、約10年活躍してきた筆者、
・税理士の仕事は、将来本当になくなるのか?
・生き残れる税理士になるには、どんなスキルを積めばよいのか?
・スキルを積むためにおすすめの転職先
について解説していきたいと思います。
税理士の仕事は、将来本当になくなるのか?
結論から言うと、筆者は
税理士の仕事は今後もなくなることはない
と考えています。
ただし同時に
一部機械に代替されてしまう税理士の仕事も存在することは事実
だと考えます。
では、どのような仕事が、機械に代替されてしまうのでしょうか?
それはズバリ、機械が得意な単純作業です。
たとえば
・入力業務
・記帳業務・記帳代行業務
などが、単純作業にあたると言えます。
逆に言えば、単純作業ではない仕事、つまり機械が苦手とする人間の機微・コミュニケーションなどが必要とする税理士の仕事は、今後もなくなることがないと言えます。
生き残れる税理士になるには、どんなスキルを積めばよいのか?
では具体的にはどのようなスキルを積めば、生き残れる税理士になるのでしょうか?
たとえば下記のようなスキル・経験を積むことが大切です。
・税務をベースとした経営コンサルティング業務
・税務相談
・資産税に関わる業務(相続・事業承継)
・複雑な税務の解釈を必要とする業務
・国際税務
上記のような業務は、単純作業ではなく、人間の頭での判断、コミュニケーションなどを必要とする仕事です。
コンサルティング業務においては、経営者やクライアントの要望を踏まえ、また感情に寄り添った対応が必要です。
資産税についても同様で、自社の後継者選び、遺産などに関わる業務であるため、人と人とで話をしながら慎重に進めることが重要です。
また国際税務や複雑な税務の解釈を必要とする仕事は、人間の頭で理解・判断する必要性があります。
では、このような経験を積み、生き残れる税理士になるには、どのような環境で業務をするのが良いのでしょうか?
スキルを積むためにおすすめの転職先
生き残れる税理士になるためのスキルは、どこの税理士法人・会計事務所でも詰めるわけではありません。
おすすめは下記のような環境です。
・Big4税理士法人(デロイトトーマツ/KPMG/EY/PwC)
・国内系大手税理士法人(辻・本郷税理士法人/税理士法人山田&パートナーズなど)
・特化型税理士事務所(資産税特化・国際税務特化)
・経営コンサルティングに強みを持つ会計事務所
このような先であれば、専門的な案件が多いため、専門スキルを磨く事ができ、結果的に「生き残る税理士」になることができます。
そんな事言われても、私のスキルでは、上記のような会計事務所には入れないよ…
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫です。
税理士の世界では、転職をしてスキルアップすることが一般的です。
まずは上記のような大手・専門性の高い税理士事務所に入らず、自身のレベル感で採用してくれる会計事務所に入ってみましょう。
そこで3年程度経験を積むことで、上記のような会計事務所への転職にもチャレンジできるようになります。
まとめ
・税理士の仕事のうち、単純作業以外は今後もなくならない
・機械ができない、専門的なスキルを身につけられるようにする
・そのためには大手税理士法人や専門性の高い会計事務所への転職がおすすめ
・最初は一般的な会計事務所に就職し、その後に大手・専門事務所に転職してもOK